ぼくらの希望WORLD



第四
 

第四作 ヒルマウント・エピソードゼロ!

時はヒルマウント大国ができるずっと前の話、荒れた高地に生活場を見出す為、たくさんの人々が安住の地を探して土地開発をしていた。
若き頃のヒルマウントは、指導者としてその実力と能力を買われ大勢の人員を従え、小さいな街を造るまでに成長した。
この頃の時代背景は、民族同士の勢力争いが絶えず、盗賊などの組織が略奪を繰り返すなど、治安の悪い世の中が続く時代であった。
確立されつつある工業、商業の安全と繁栄を守る為、ヒルマウントは軍を結成し外部からの侵略に対抗することで大きな国へ成長を遂げていくのであった。
しかし、その中には、ヒルマウントを妬み、反発する者もいて、その力は次第に勢力を増し、とうとう内紛にまで発展することとなってしまう。
その中心人物が、軍部を統括していたヒルマウント軍総司令官タカハッチン。強力な軍事力と職権を乱用し、指導者の立場を奪い取ることで初代の国王の座に就こうとしたのである。
完全に足元をすくわれたヒルマウントは自分の創り上げた軍部に苦しめられることになる。
このクーデターを制圧しようするヒルマウント側と、ヒルマウントに反抗する総司令官タカハッチン率いる軍勢との戦いは、泥沼化していく一方である。
その内紛のさなか、ヒルマウントの弟であるヤスノボンはタカハッチンの妹マーリと出会い、恋に落ちてしまう。
兄のヒルマウントと恋人マーリの間で揺れ動くヤスノボン。心の葛藤とは裏腹に内紛は激しさを増し、一度は運命に引き裂かれそうになった二人であったが、マーリと暮らすことを決意したヤスノボンは裏切り者と称され、国を追われながらも、全ての縁を捨て、マーリと二人で人知れず生活をはじめることが出来た。
ヒルマウントでは、終わりの見えない内紛の中、マーリはヤスノボンに内緒で兄であるタカハッチンに戦争を止めるよう説得に行くが、有ろうことか実の兄であるはずのタカハッチンに返り討ちに会い瀕死の状態でヤスノボンのところまでたどり着く。
激怒したヤスノボンは、タカハッチンに勝負を挑み激闘の末、タカハッチンに勝利する。
タカハッチンを失った反乱軍は衰退し、結果ヒルマウント側の勝利、国の内紛は終息を迎えた。
その後、ヒルマウントは王国を創生し、初代国王となり平和で豊かなヒルマウント体制の歴史が始まる。
そして、全てを捨てて暮らし始めたヤスノボンとマーリに、新しいたまごが芽生える・・。

ーこのストーリーは、全てフィクションであり登場する人物、団体名は実在のものと関係ありません。ー

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