ぼくらの希望WORLD



第一作 連載開始! 

第一作 決戦!ヒルマウント
 
たまご族の世界、ヒルマウント王国の民たちは、今日も独裁者オーノ国王のもと、理不尽な生活を強いられていた。
王国の創生者、初代国王ヒルマウントの長男である、ヨネ・ザ・ワーノ・ソムブッチョは、二代目として国を治めていたのもつかの間、オーノに騙され国王の座を明け渡してしまったのだ。
洗脳の呪いを掛けられ、完全に操られてしまったソムブッチョは、これまでの記憶すらままならぬ状態でかつての王の威厳は失われた。
実はこのオーノ、多魔族の幹部で、平和で豊かなヒルマウント領を我が物にし、たまご族を多魔族の植民地にするために送り込まれた使者だったのである。
ある日、偶然にもオーノのたくらみを知ってしまった、ソムブッチョの弟タケノボスはとらわれの身となり牢獄に入れられる。
徐々に洗脳されていくオーノの部下たちの中には、秘かに抵抗を続けるものもいて、そのおかげでタケノボスは城を抜け出すことができた。
多魔族の手から王国を取り戻すために、タケノボスは、以前ヒルマウントに逆らい国を追われたヒルマウントの弟、ヤスノボンに助けを求め旅に出る。
やっと見つけたヤスノボンは、既にこの世を去っていたが、その息子、タカッシーの存在を知る。
タケノボスは、タカッシーに事情を話し、ヒルマウント奪回に協力を求めるのであったが、タカッシーは、実の父がヒルマウントの血を引く王族であることを知らされずに育ったこともあり、病弱な母親と幼い妹との生活の中、タケノボスの協力に、一度は難色を示す。
しかし、これまで知らなかった母親の思いに後押しされ、両親の故郷の為に戦いを決意する。
ヒルマウントへ向かう旅の途中で、盗賊シーゲル、商人ク・メ、酪農家カッパンと出会い、理由は違えど、共に戦う仲間と出会うのであった。
ヒルマウントでの決戦は、壮絶なものとなり、一度は敗退しかけた一行であったが、たまごの妖精たまちゃんの力を借り、多魔族禁断の武器を手に、シーゲルの必殺技“ファイナル錦織エアーアタック”で見事オーノを封印することができた。
戦いは終わり平和が訪れたかに見えたヒルマウント王国であったが、ソムブッチョの呪いだけが解かれる事はなかった。この後に待ち構える、これまで以上の困難に誰も気づかぬまま・・・。
 
ーこのストーリーは、全てフィクションであり登場する人物、団体名は実在のものと関係ありません。ー

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